イベント101.『ラーカウ要塞攻略戦』

 夏の青森で死ぬ石塚と、心臓を押さえて倒れるぽちを助けるためにゲートが開かれた。しかし、ゲートの先には20万m級の巨大建造物=要塞が存在しており、これを排除しなければ降下作戦もおぼつかない状況であった。この要塞は当初オーマのものと思われていたが、ラーカウとは黄金戦争勃発時に内紛を起こしたセプテントリオンが拠点としていた要塞である。
 いずれにせよ、敵は排除するだけであり、戦闘がほぼ全てが空間戦闘(宇宙戦闘)になる以上、そこで活躍するのはFVBでなくてはならなかった。

 ゲームスタート、2007年8月4日19時00分のことである。

 


 

さくらつかさ@FVB>「今日はその席を譲ってやる!しっかりとな!」(8/4-19:21:14)

曲直瀬りま@FVB>「がんばろー!」(8/4-19:21:45)
みかじだいすけ@FVB>おうよ!、行くぜ相方!(居ないけど(8/4-19:22:02)
曲直瀬りま@FVB> 「いますよ〜」(8/4-19:22:32)
支倉玲@FVB> 「がんばりまーす!」(8/4-19:22:46)
みかじだいすけ@FVB>「紳士淑女とそれ以外の諸君、さぁ、機関始動だ」(8/4-19:26:06)
曲直瀬りま@FVB>「了解。キャプテン。航路クリア。僚艦との接続異常なし」(8/4-19:26:44
支倉玲@FVB>「機関異状なし。始動します。」(8/4-19:27:41)

 

さくらつかさ@FVB>「(遠くもなく近くもない場所からみている)」(8/4-19:28:20)

みかじだいすけ@FVB>「離床推力に達し次第係留索解け」(8/4-19:29:50)

さくらつかさ@FVB>「一緒に行きたかった…」@他船(8/4-19:30:00)

さくらつかさ@FVB>「聞こえているからね!」@他船(8/4-19:30:25)

みかじだいすけ@FVB>「冒険艦蒼天号進発せよ」(8/4-19:31:29)

さくらつかさ@FVB>「しっかり始動しろよ…ちょー心配なんだカラー」(8/4-19:31:30)

曲直瀬りま@FVB>「推力90、100……110%」(8/4-19:32:14)

曲直瀬りま@FVB>「係留索解きます」(8/4-19:32:38)

さくらつかさ@FVB>「(どきどき…)」(8/4-19:34:53)

みかじだいすけ@FVB>「ブラストオフ」(8/4-19:36:42)

曲直瀬りま@FVB> 「あいさー」(8/4-19:37:58)

みかじだいすけ@FVB>「主翼フルフラップダウン、仰角30度で上昇せよ」(8/4-19:39:13)

曲直瀬りま@FVB>「主翼フルフラップダウン、仰角30度」(8/4-19:40:13)

みかじだいすけ@FVB>「成層圏に達し次第主翼格納、リューンドライブにて一気に引力圏内より離脱する」(8/4-19:41:43)

さくらつかさ@FVB>「(あぁ…なんて綺麗な…)」@他船(8/4-19:45:45)

曲直瀬りま@FVB>「本隊の方の出足が遅れているみたいですね」(8/4-19:47:37)

さくらつかさ@FVB>「(通信がとおいぜー)」@他船(8/4-19:50:55)


> 芝村 の発言: 輸送艦船はおそらく後方、第二陣だろう
> 芝村 の発言:艦船の中で一番足が速い冒険艦が、突出している
> 芝村 の発言:ゲート内で大量の質量波を発見したのは、2時間前だ。
> 芝村 の発言:敵がデートをふさぎにきたのは、間違いなさそうだ。あるいは移動途中なのかもしれないが……


曲直瀬りま@FVB>「センサー開放!」(8/4-19:57:57)

天河宵@FVB>「…(相棒と一緒にどきどき)」(8/4-19:59:39)

天河宵@FVB>「…蛇が出るか蛇が出るかー。何がでるんだろうなぁ…」(8/4-20:02:34)

曲直瀬りま@FVB>「アームワーカーかな」(8/4-20:03:06)

天河宵@FVB>「…セプテントリオンー…首根っこひっつかまないと」(8/4-20:04:03)

さくらつかさ@FVB>「(なんでもいいけど、とおいよ!)」(8/4-20:06:29)

曲直瀬りま@FVB>「炙り出しますか?」(8/4-20:05:43)

天河宵@FVB>「…おおさまー、身を乗り出すと落ちますよー」(8/4-20:06:45)

曲直瀬りま@FVB>「威力偵察……陽動……かき回せってことかな……」(8/4-20:06:59)

天河宵@FVB>「…宇宙で詠唱戦できるのかなぁ…できないよなぁ…(デッキブラシ片手)」(8/4-20:07:51)


曲直瀬りま@FVB>「艦隊の一部にハッキングが仕掛けられている模様」(8/4-20:13:48)

曲直瀬りま@FVB>「ハッカー部隊投入。本艦でも対応します」(8/4-20:14:05)

天河宵@FVB>「げ、侵入されてます、門番君呼ばなきゃ」(8/4-20:14:28)

天河宵@FVB>「自爆コード…(汗)」(8/4-20:15:12)

天河宵@FVB>「…ちぃ、敵は何処だ」(8/4-20:17:37)

支倉玲@FVB>「電子戦対策にランダム暗号鍵を生成してあるから大丈夫!」(8/4-20:17:52)

天河宵@FVB>「だ、駄目です、破られました、自爆コードが入力されてます!!」(8/4-20:18:37)

曲直瀬りま@FVB>「一部突破された。あふれてくる!?」(8/4-20:18:41)


> 芝村 の発言:残念だが情報戦は敗北だ。
> 芝村 の発言:全てのコンピュータが暴走を開始した。
> 芝村 の発言:自爆コードが入り始めた。


さくらつかさ@FVB>「そんなもの強制的に電源落とす!」(8/4-20:19:01)

天河宵@FVB>「ええとええと、す、少しでも速度を、こちらのハッカーが何とかしてくれる、はず!」(8/4-20:19:13)

天河宵@FVB>「強制的…(思わず片手のモップをみる)…ぶ、物理的?」(8/4-20:19:43)

さくらつかさ@FVB>「演算速度を落とせ!」(8/4-20:19:59)

 

さくらつかさ@FVB>「カウントダウンにはタイマーがいるはず!それなら演算速度を落として時間を稼げ!」(8/4-20:20:34)

 

さくらつかさ@FVB>「それならあれがいいよ、あれ。高負荷のやつ」(8/4-20:24:44)

天河宵@FVB>「速度落とします!!」(8/4-20:20:53)

曲直瀬りま@FVB>「娯楽データを全部流せ」(8/4-20:21:39)
天河宵@FVB>「…まだ敵にぶつかってもいないのに、死んでたまるかああ!」(8/4-20:21:51)

さくらつかさ@FVB>「まだまだ冗談じゃねー!」(船の距離を超えてみた)(8/4-20:24:02)

曲直瀬りま@FVB>「ゲームデータでも3Dポルノでもなんでも一斉に走らせて負荷をかけるんだ!」(8/4-20:24:20)

天河宵@FVB>「…うう、コード変換まにあうかなァ…」(8/4-20:24:21)

さくらつかさ@FVB>「それならあれがいいよ、あれ。高負荷のやつ」(8/4-20:24:44)

天河宵@FVB>「ああああ、相棒その青のデータはやめーー!!」(8/4-20:24:51)

天河宵@FVB>「うわーん、広島戦の画像データはだめ…っ(むぐむが)」(8/4-20:25:21)

曲直瀬りま@FVB>「みんなのためだから、データ借りるね。よいしょっと」(8/4-20:26:08)

天河宵@FVB>「あ、ちょ、ま、それ、広島戦の画像データ、あの恐怖のオトコモリがー――(悲鳴)」(8/4-20:26:48)

曲直瀬りま@FVB>「よし、超精密再生でフルに回すぞ!」(8/4-20:27:13)

さくらつかさ@FVB>「どうせなら敵に流してみるか。(ぇー)」(8/4-20:27:19)

曲直瀬りま@FVB>「逆ハッキングというやつですね」(8/4-20:27:39)

さくらつかさ@FVB>「ソソ、カウントダウンはしているかもしれんが、機能は生きているだろう。」(8/4-20:28:07)

天河宵@FVB>「…赤だったら喜んだかもなァ…セプだったらドタマプッツンくるかも…あ、丁度いいか(ぽむ)」(8/4-20:28:09)

曲直瀬りま@FVB>「オトコモリで敵自爆もイヤだけど、このままだと私らの生涯最後の映像がオトコモリ……」(8/4-20:29:33)

さくらつかさ@FVB>「そんなことは気にするな!」(8/4-20:29:59)

天河宵@FVB>「…ふ、青を見て敵に突っ込むなら、それもよし!!は―っはっはは自爆で死ぬか突っ込むかですわ!!(高笑い)」(8/4-20:30:09)

曲直瀬りま@FVB>「さすがオウサマ・・・」(8/4-20:30:17)

天河宵@FVB>「…ん?自爆ってエンジンを自爆?…物理的にコード切れないかな…」(8/4-20:31:19)

曲直瀬りま@FVB>「はい」(ペンチを渡す)(8/4-20:32:47)

さくらつかさ@FVB>「それでもいいけど、どれだろうね。」(8/4-20:33:08)

さくらつかさ@FVB>「どうせなら緊急停止コードの方がいいと思うよ」(8/4-20:33:26)

天河宵@FVB>「…いってきまーす。(配線口にもぐりこむ)」(8/4-20:33:29)

天河宵@FVB>「オペレートお願いしまっぐげっ、せまっ!い、犬妖精のほうがよかったんじゃ」(8/4-20:33:53)

さくらつかさ@FVB>「3本あるうちのどれかねー」(8/4-20:34:27)

支倉玲@FVB>「コンピュータ停止して手動に切り替え〜」(8/4-20:35:11)

天河宵@FVB>「…さ、三本…普通赤白青なんじゃ…何故に桜色」(8/4-20:35:28)

オカミチ@FVB>「リセットボタンとか?」(8/4-20:35:52)

天河宵@FVB>「ちょ、ちょまっ、あ、あたっ!自爆コード、進み具合は?てか、どの色!?」(8/4-20:36:29)

曲直瀬りま@FVB>(サイドポケットから計算尺と望遠鏡を取り出す)(8/4-20:36:42)

天河宵@FVB>「うえええん、ゆ、揺れすぎ、頭ぶつけ、ぐげっ!」(8/4-20:36:53)

支倉玲@FVB>状況:全部手動に切り替えて自爆回避したもよう(8/4-20:37:05)

曲直瀬りま@FVB>(計算尺片手に頷く)(8/4-20:37:53)

天河宵@FVB>「…もどりまーす。(もぞもぞ、ごんがんぼごっ、どげっ、みしっ)」(8/4-20:37:54)

みかじだいすけ@FVB>対空攻撃来るよー(8/4-20:38:46)

支倉玲@FVB>敵は自爆コードをとめて6部隊の艦攻を遣って攻撃(8/4-20:38:47)

天河宵@FVB>「…舌噛むかと思った(もぞもぞ這い出して)」(8/4-20:39:42)

支倉玲@FVB>「回避機動開始!」(8/4-20:40:16)

曲直瀬りま@FVB>「弾幕を張れ! 当たらなくて良いよ!」(8/4-20:41:48)

天河宵@FVB>(転げ落ちました)(8/4-20:44:05)

天河宵@FVB>「は、はい、回避ー。っと、電脳をつけてー、まだ向こうにつかまれてる」(8/4-20:44:38)

さくらつかさ@FVB>「(うがー。ふなよいしちゃうー)」(8/4-20:46:10)

天河宵@FVB>「うおっと、転げるなよ―相棒。(相棒の肩を押さえて)」(8/4-20:46:32)

天河宵@FVB>「…うっきゃー、小型機への対空戦か。(ばたばた)」(8/4-20:47:43)

みかじだいすけ@FVB>ごめん・・・(8/4-20:54:05)

天河宵@FVB>「…ぎゃっ!!(衝撃に転げる)」(8/4-20:54:19)

支倉玲@FVB> 芝村の発言:冒険艦、反応なし。(8/4-20:54:25)

曲直瀬りま@FVB>「諦めるのは死んだ後で良い!」死んでるけど……(8/4-20:54:41)

天河宵@FVB>「……な、え、な、え?アレか、やっぱオトコモリ流したからコンピータが怒ったか!?」(8/4-20:56:18)

 そして冒険艦、大破・・・・・・

 


曲直瀬りま@FVB>我らは夢を諦めない(8/4-21:14:49)

曲直瀬りま@FVB>世界よ育てと我らは歌う(8/4-21:14:59)

曲直瀬りま@FVB>我らが望むはその世界(8/4-21:15:07)

曲直瀬りま@FVB>故に我らは負けられない(8/4-21:15:15)

曲直瀬りま@FVB>故に我らは死にはしない(8/4-21:15:23)

曲直瀬りま@FVB>明日も子供に教えるために(8/4-21:15:33)

曲直瀬りま@FVB>「良い曲だよねー」(8/4-21:16:44)

天河宵@FVB>「…負けらんないですよねー、畜生、少しでも修理する。うん(工具箱もって)」(8/4-21:17:46)


> 芝村 の発言:要塞発見。姿を見せた。
> 芝村 の発言:冒険艦の残骸が要塞にぶつかった。


みかじだいすけ@FVB>冒険艦の残骸が要塞にぶつかった。(8/4-21:33:11)


みかじだいすけ@FVB>核の炎でこんがりロースト(8/4-21:41:36)


天河宵@FVB>ま、藩王様と幾人かの国民が無事でよかったですよ。藩国滅亡はしないです。(8/4-21:42:36)


みかじだいすけ@FVB> ぐはぐは(8/4-21:55:57)

みかじだいすけ@FVB>冒険艦も一緒に藻屑に……(8/4-21:56:08)

天河宵@FVB>き、希望号、まさに希望だ、助けてー(笑)(8/4-21:57:02)

曲直瀬りま@FVB> ♪核の光〜窓の灰〜文読む月日重ねつつ……(8/4-22:10:58)

 


 

SS『瞬間』 ()

攻撃された時
悲鳴は上がらなかった。

悲鳴を上げている暇などなく
誰一人とまることなく
最後の最後までの奇跡を思って。
壊れかけた艦の中を走り回り
手動になった操縦のための計算を繰り返し
壁にたたきつけられた隣人を抱きおこし
皹の入った壁へとシートを張り付け

一人が歌いだした歌が
せめてもの希望をつなぐように、爆音の続く艦内を埋めていく。

せめてもうちょっとだけもってくれというように。
初めて飛んだ空で殺してしまうことを冒険艦に詫びるように。
冒険艦の整備に関わった水夫の一人は泣きながら回線を修復する。

ここで死んではいけない。
ひとりでも多く帰らなくてはならない。
あの大地をもう一度踏むのだ。
桜のふる庭でみなで笑いあうのだ。
政務から逃げ出す藩王様を御庭番が追いかけるのをみたい。
又笑って
みなで

「よし、全員ただちにCICに集まれ。各ブロックはすべて閉鎖する!」
かろうじて残ったモニターにうつるのは
大きな要塞とそれに向かう他の戦艦たち。
何かが変わり始めているのだろう。
遠い昔のおわりが覆されているのだろう。
なら自分達とて、ここで終るわけにはいかない。

「艦長、最後までいるとか言いそうだから、誰か掻っ攫って来い!」
「了解、後一人手伝って!」
「さー艦長いきますよ、まず生き延びなきゃ」
「戦闘情報センターからも簡易なら操縦できますから」
「もー、こんなトコで首くくっても仕方ないでしょう、腹くくってください」

厳しい顔をした少年艦長を両脇からひょいと持ち上げる。
オトコノコとはいえ少年は少年、成人したものに抱えられれば足も浮く。
とらえられた何とかのように片腕を一人ずつに捕まれてみかじだいすけ艦長がほんのわずかに唖然としている間に、両側に立った水夫は空いた手にデッキブラシを抱えて走り出した。

「みなでかえるですよ」
「王様たちは別の船だから藩国もきっと無事ですし」
「いざとなればゲートも情報の海とか言うし、タライで帰りますよ!」
「大丈夫艦長ちっこいからたらいにも乗りますって」
「水夫は海なら何処でもいけるんですから」

不釣合いなほど明るい声があちこちであがる。
目の前の終わりをはねつけるように。
転げ落ちそうな絶望なんかに負けてたまるかというように。

「生きてれば、何とかなるです」
「だから生きてかえるんです!」

あやふやな希望を必至でつかみ
誰もが絶望を蹴り飛ばそうとしていた。
死神の鎌を潜り抜ける為に。

 


 

SS『脱出』 (天戸文族 曲直瀬りま)

 冒険艦は大破した。
セプテントリオンの攻撃機の猛攻を食い止めきれなかったのだ。被弾区画は即座に閉鎖され、エネルギーは切断されたがそれでも誘爆は止まらない。
水夫らの懸命の操舵・復旧作業にもかかわらず、艦は小爆発を繰り返しながら戦線を離脱していく。もはや脱出もかなわない。
曲直瀬りまが歌った。
「♪我らは夢を諦めない」
阿部火深が歌った。
「♪世界よ育てと我らは歌う」
支倉玲が歌った。
「♪我らが望むはその世界」
経乃重蔵が歌った。
「♪故に我らは負けられない」
霧狗光が歌った。
「♪故に我らは死にはしない」
taisaが歌った。
「♪明日も子供に教えるために」
時雨も、天鳥船も、道化見習いも、ユキシロも歌った。
艦橋で、艦載砲制御室で、機関室で。
FVB行軍歌の1つである『侍心一途〜Spirits of Samurai』だ。誰ともなく始まり、合唱となった。艦内放送も既に途切れ途切れになっていたが、それでも全クルーが1つになって歌った。
「…負けらんないですよねー、畜生、少しでも修理する。うん」
主席操縦士の天河宵が工具箱を持って走り出した。誰もがまだ諦めていなかった。消火作業に、艦体修理に、そしてハッキングされたままのシステム奪回に、誰も彼もが働き続けていた。
けれども、艦隊からの情報を冷静に分析していたみかじだいすけ艦長は、全員に艦の放棄を告げた。
「どうしてですか!まだ直せますよ」
そう叫ぶ天河に、時雨が自分のデータ端末を表示して見せた。
「本艦は現在ラーカウ要塞近くにまで漂流しています。この状態で要塞から攻撃を受けることはないでしょうが、味方艦隊がSコードを発信しました」
「!」
みかじが頷いた。
「核だ。どうやるかはしらんが、味方は要塞攻略に核兵器を使うようだ。巻き添えを食らうのは確実だ」
「わかりました」
「火深さん、現在の本艦でもっとも安全な場所は?」
「食料庫……いえ、戦闘情報センターでしょうね」
「よし、全員ただちにCICに集まれ。各ブロックはすべて閉鎖する!」
クルーたちが動く。走る。ただ生き残るために。
戦いに倒れるのは侍の本分、しかしそれは今、ここではない。
生か死か、運命の分かれ道はすぐそこに来ていた。

 


天河宵@FVB> …回廊戦の時にきてくれた二人だ…(ぽかん)(8/4-22:12:48)

栗田 雷一@FVB> 60%だいすろーる(8/4-22:12:58)

天河宵@FVB> 「艦長(祈る)」(8/4-22:13:09)

天河宵@FVB>海賊になるために!(をい)(8/4-22:13:20)

曲直瀬りま@FVB> ぴかー(8/4-22:14:06)

曲直瀬りま@FVB>ああ、時が見える……(8/4-22:14:16)

栗田 雷一@FVB> 74ふったー(8/4-22:14:27)

栗田 雷一@FVB>そして、残念賞メダルと、チャンスボールが(8/4-22:14:50)

支倉玲@FVB> [mihaDice] 海法 : 1d100 -> 80 = 80(8/4-22:17:38)

天河宵@FVB> 散ったか。(8/4-22:17:48)

支倉玲@FVB>さ、さらに悪く・・・(8/4-22:18:00)

天河宵@FVB>藻屑になりましたわね、冒険艦。(8/4-22:18:15)

栗田 雷一@FVB>残念賞メダルで中間判定にもって行ったけれど、どうなるんだろう?(8/4-22:19:06)


天河宵@FVB>(えくとぷらずむ) ぷかぷか(8/4-22:19:32)

支倉玲@FVB>あ。前半分だけもってきた(8/4-22:19:53)

支倉玲@FVB>ブリッジは後ろじゃないかな(8/4-22:20:50)

天河宵@FVB>エンジンが助かるといいのだけど。(8/4-22:21:00)

曲直瀬りま@FVB>「みかじ艦長!」(8/4-22:21:21)

支倉玲@FVB>やった後ろ半分ですね(8/4-22:21:22)

天河宵@FVB> 「艦長!」(8/4-22:21:40)

栗田 雷一@FVB>後ろ半分が助かって、半数が死亡(8/4-22:22:00)

天河宵@FVB>とりあえず、タライで漂流(ぷかぷか)(8/4-22:24:07)

曲直瀬りま@FVB>戦死者は輸送リストをもとに決めておきます。……って(8/4-22:24:09)

みかじだいすけ@FVB>まぁ優先的に吊るしておくれw(8/4-22:25:37)

曲直瀬りま@FVB>どうかなー。とにかく艦長、おつかれー。(8/4-22:26:28)

支倉玲@FVB> お疲れ様です(8/4-22:26:48)

栗田 雷一@FVB>お疲れ様でした、みかじさん。降下戦闘がんばるよー(8/4-22:26:53)

曲直瀬りま@FVB>肩でも揉んであげたいけど、お互い身体が残っているかどうかもわかんないからねー。(8/4-22:27:04)

天河宵@FVB>おつかれさまでしたよう、大変でしたね。(8/4-22:27:13)

オカミチ@FVB> お疲れ様です(8/4-22:27:19)

天河宵@FVB>まぁ、何とか目的は果たせた様でよかったですよう、要塞ぶっ壊したし。(8/4-22:27:45)

みかじだいすけ@FVB>王様が残ってるんだ、希望はあるよね、死亡も半数だけど…(8/4-22:27:48)
天河宵@FVB>何人か他にも生き残ってるから、藩国は無事ですよう。(8/4-22:28:28)
曲直瀬りま@FVB>そして空母にきみこ艦長(8/4-22:30:22)
天河宵@FVB>うん、だから大丈夫です。(8/4-22:31:13)


みかじだいすけ@FVB>精根尽きたというか川の向こうへ・・・(8/4-22:33:26)

天河宵@FVB>川の向こうはいっちゃだめ―――ー(縄かけて引きずり戻し)(8/4-22:33:47)

みかじだいすけ@FVB>だいじょうぶだよーきみもいっしょさー(マテ(8/4-22:34:44)

支倉玲@FVB>タライに乗って<川向う(8/4-22:35:16)


栗田 雷一@FVB>戦艦が降下を開始(8/4-22:44:51)

支倉玲@FVB>(生きてるのか死んでるのか知りたいなぁ。このままでは応援ができない。)(8/4-22:45:05)

天河宵@FVB(半幽霊)> …静寂…シイタケ…(8/4-23:00:22)

 


 

SS『帰還』 (地戸文族 きみこ)

 週末出かけていて、FVBに帰国したら、なんだかがらんとしていた。

「ただいまー。…あれ? 誰もいない。みんな、どこ行ったの…? ………ねえってばぁ、誰か…」

/*/

アイドレスに接続したら、こんな感じだったのではと思う。

リアル事情で恐縮だが、イベント100〜102の開催中、FVBの大事の折にもかかわらず私は電波も届かぬ山奥に行っていた。帰宅して一息ついて、FVBの摂政をしてる夫に聞く。
「私、どうなった?」
これで私が何についての質問か通じるところが笑える。
「アンタは生きてるよ。」

「“私は”って…誰か、死んだの?」
「冒険艦、真っ二つになった。乗ってたみんな死亡で、芝村さんにFVB滅亡て言われた。蘇生判定待ち中。アンタはミアキスに宇宙艦長として載ってたから無事。」
「ええーーーー!」

ちょっと待ってちょっと待って。なんかFVBのほとんどの国民が冒険艦乗ってたよね! 私、一人で生き残った? みんな死んじゃったの!?
状況的には私はミアキスを操艦中、目の前で藩国のみんなが乗る冒険艦が集中攻撃されて真っ二つになったのを見ていたはずだ。うわあああ、それはたまらない!
「おうさまーーー! 摂政ーーー! ああっ、みんな!」

夫が修正を入れる。
「いや、オウサマ乗ってなかったから。まだあと数人いるし。」

あ、オウサマ無事なの。全滅じゃないのね。それはよかった。残され島の気分だったよ。

でも藩国のほとんどのみんなが失われかけてるには違いない! これでみんなが本当に戻ってこなければ、がらんとした藩国で、仲間の霊と語り合う孤独な日々を送ることに…。
いやーーー!それは寂しすぎる! お医者様方、お願いだからFVBのみんなを助けてください! みんな元気な人たちだから、助けが入れば絶対生き返るから!」

とりあえず、FVBで私は泣きながらおにぎりを握ろう。みんな、美味しいおにぎり大好きだから、これがあればきっと帰ってくるはず。

「みんなー、ほっかほかのおにぎりあるよ。しゃけとおかかと梅干し。山菜漬けも添えるよ。帰ってきて、一緒に食べようよ。待ってるから。生き返ってきて。」

助かってください。帰ってきてね。

This page is turm9 event101.