Flores valerosas bonitas 〜麗しき勇気ある花たちの国〜(FVB)
国民番号:1700322
氏名:天河宵

性別:女性
 【国民紹介】 国のあちらこちらを相棒と歩き回るのが日課の白黒文族。何かあれば悲鳴をあげ、大騒ぎで走り回り、突拍子もないことをやらかすが、相棒に喰いつかれてすぐに落ち着いて収拾をはかる。追い詰められると負けず嫌いが顔を出すのも強み。

 

趣味:読書 藩国内見回り 相棒とのどつきあい(レクレーション) 

得意料理:自然薯の踊り焼き わさわさ山葵の踊り食い 花菓子

 

ずーっと長らく侍だった為、動作が一つ一つ荒っぽい。

サイボーグでい続けたために妙に動作が柔らかさにかける。

船乗りになってタライを担いで歩くべきか悩んでいる。

 

 

 


「桜の国から参りました。殴り合うより握手がしたくて」

 

 

黒オーマとの和睦の為、お見合いに行きたい人!
レムーリアへの輸送が終った戦艦であがった声に天河宵は素早く両手をあげた。


この連戦でしみじみ身に染みた事がある。
戦争ってやつはものすごく不経済ってことだ。
経済紙を読むともれなく寝こけ
ものすごく噛み砕いてもらってもよくわからない天河宵だったが藩王様や執政さまを筆頭に上の人たちがものすごく頭をひねって戦っていたことは知っている。



戦う為には御飯がいるし
動く為には燃料がいるし
お船を作るには資源がいるのだ。



ちょくちょくフェードアウトしたり
ぶっ倒れたり、てんぱったりでいろんなことにあんまり役に立ってはいないが、

足りない脳みそを絞って考えたことがある。

 

話が通じる相手なら、話をしようということだ。

殴りあってしか分かり合えないこともあるかもしれないが
まず話をしてみるのも悪いことじゃないと思うのだ。

戦う為のいろんなものを

他のことに使えるかもしれないじゃないか。

 

 

 

そこまで考えてうん、と天河宵は頷いた。

 

 

 

 


「っというわけで、婿を一丁掻っ攫ってきます!!」
「ぐわうっ!!」

 

 

びしっと敬礼して口を開くなり出てきた叫びに、足元にいた相棒が容赦なく頭までジャンプして食いついた。

 

「ぎゃああ!!」
「ぐるるる!」
「え、だって、黒オーマだよ、拳で勝ったらきっと婿になってくれるよ、ていうかあんなイイ男と知り合える機会ないよ!!」
「ぐぐあ!」
「青は愛してるが、舞姫とセットでなんだ!!婿になって欲しいわけじゃな…」
「(がぶがぶガブ)」
「出会いは自分で掴み取るものだとロジャー濡れ衣戦で悟ったんだあああ!!」

 

 

 

 

 

びしりと船乗りの衣装を身に纏い櫻色の鉢巻を締めた女は、ちょっぴりよれた襟を正して、えへへ、とわらった。

そして手を差し出す。

 

 

「桜の国から参りました。殴り合うより握手がしたくて」

 

 

 

と、満面の笑みとともに。

 

 

 

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