Flores valerosas bonitas 〜麗しき勇気ある花たちの国〜(FVB)
国民番号:1700326
氏名:曲直瀬りま

「お見合いイベントに参加します。」

★キャラクタープロフィール
バトルメードとして初陣を飾り、以後FVB藩王さくらつかさの下で戦闘に参加。性格は美少女メード(現在は船乗りにジョブチェンジ中)の皮をかぶった野郎であり、若干の心配性ながら即断即決即実行と臨機応変がモットー。奔放なオウサマ相手の心労から倒れた摂政・道化見習いの跡を継いで2代目摂政に就任。

「見合い写真」
(イラスト:曲直瀬りま)


「恋愛はね、真剣勝負のストリートファイトなのよ! お見合いはね、一対一の果たし合いなの!! 人生はバトルロイヤル。いつどこからどんな相手が飛び込んでくるか解らないのが人生ってもんよ」

「相手がオーマ? 黒? 上等じゃないの。筋肉質? すね毛? 漢と漢の勝負の値打ちは、そんなものには影響されないの。拳と拳で語り合ってこそ、通じ合うものはあるわけだし、それくらいしなくちゃ生涯の伴侶(パートナー)なんて選べない。当然よ」


「好きなもの? 素材を活かして味付けはシンプルにってやつかな。あれこれ手をかけるより、美味しい肉をさっと火で炙って塩を軽くひとふり。肉でも野菜でも魚でも、素材が良いならあれこれ手をかけない方がいいわ。・・・・・・得意料理? カレーライスね。そう。タイ風とかじゃなくて、普通のカレーライス。トマトとタマネギをみじん切りにして、それに牛乳をカップ1杯足して、とりあえず3日くらい煮込むの・・・・・・まあ、カレーライスだと何人お客が来ても対応できるじゃない? お鍋と違って季節を選ばないし」

「バロとバルク、どちらが好みかって? そんなことわかんないわよ。まだ手合わせしてないもん。にらまれたら死んでしまうかも?って、それも人生よ! 面白いじゃない。目と目があった途端に天使の羽が生えるなんてサイコーよ。そんな恋愛、したことないもの。相方にするんなら、やっぱそれくらいのパンチ力がある人じゃないとねー」

 (ここまで文章:曲直瀬りま)

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■曲直瀬りまさんの推薦文 (作:きみこ@FVB)

 なんとあのFVB摂政・曲直瀬りまが、黒オーマとのお見合いを希望しているという。
「へええええ〜、あの摂政がねえ。結婚したがるとは・・・・・・。どういう風の吹き回しやら」
曲直瀬りまはベテランお庭番として、奔放で趣味が行方不明で吶喊大好きな王様のお目付役を務めてきた。(国立図書館所蔵SS『お庭番』参照 100.html)摂政に就任してからは、心配性で堅実な補助役として、さらによく王様を助けてきている。職務に忠実で男に興味などまるで示したことは無かった。
しかしFVB摂政と言えば、前任者が心労のため倒れたといういわく付きの役職である。
さすがの女傑も疲れが出てきたのかもしれない。

「激務の日々に、潤いと癒しが欲しくなったのかしら。頼れる男性のたくましい胸に抱かれて、身も心も委ねたいとか! きゃー! あのりまさんが、しおらしい気持ちになったものねえ。」
近頃彼女とつるむことの多いきみこは、よし、一肌脱ごうとりまの推薦文を書くことにした。

ところが。りまから話を聞くと、どうも様子がおかしい。

「真剣勝負? 拳と拳で語り合う? ・・・・・・・・・あのお、それは単にタッグコンビを欲しがっているだけでは・・・・・・」
どう見ても、恋人を欲しがってるようには見えない。りまの目に燃えるのは恋の炎ではなく闘志である。きみこは頭を抱えた。しかし、色々勘違いしているような気がするが、本人やる気満々なのは確かだ。

「ええい、男と女の有り様なんて千差万別。戦うことでしか愛し合えないカップルもいるだろう。昔の和田慎二のマンガにはよくあったパターンよ。
見合いで見つけるのが「敵と書いて友と読む」人だっていいし!(それはどうだろう)
なんとか、アピールポイントをみつけよう。」

そして、一応見合い参加者の推薦文としての体裁を整えつつ、以下の文を書き上げた。

『FVB摂政を務める曲直瀬りまさんは、まこと黒オーマの勇者の方々にふさわしい、素晴らしい女性です。
冷静沈着に摂政の任をこなす有能さ。
手こぎボートで一人で2万tもの物資を運べる船乗りの力強さは、強い子を産む母体として申し分ありません。
時折口にするちょっと不思議なギャグは、猛き心を弛緩させる一服の清涼剤となるでしょう。
元メードゆえ、家事技能も折り紙付きです。
そして黒オーマの皆さん、一般的な女性と結婚した時の事をお考え下さい。『女心と秋の空』と申しまして、女性の心の機微は真に不可解かつ繊細なものでございます。その理解が不得手では、「あなたは女心がわかってない!」とののしられ、夫婦不和に陥り心安らがぬ日々を送る事になる可能性は非常に高いと言えます。
だがしかし! ご安心下さい。こちらの曲直瀬りま嬢はそもそも「女心」を持ち合わせておりません! ああ何という幸運! その胸に燃えるのは熱い漢の魂です。武をもって愛を語れる、貴重な人材です。
これほど黒オーマの皆さんの伴侶にふさわしい女性がいるでしょうか! 絶対のお買い得です。

どうぞ皆さん、曲直瀬りまを、曲直瀬りまをよろしくお願い致します!』

この労作を読んだ曲直瀬りまは、無言できみこに拳を見舞った。
無体な話もあったものである。

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