職業4 秘書官デザイン(文族)

 

秘書官。それは、後ほねっこ開放と前後して新設された、最も新しい天戸官職である。
しかし、彼らの存在を知らない者はもはやニューワールドにはいないであろう。
糊の効いた秘書官服を身にまとい、帝國の中核たる宰相府、共和国であれば大統領官邸へ出仕していく。他の天戸達と異なり、彼らに尚書、長と言ったものは存在しない。
彼らの長と言えるのは、わんわん帝國宰相・シロ。あるいは、共和国大統領ブラックその人である。

戦史を編纂し、藩国の監査に目を光らせ、問題が起こったときは手ずから調査に当たる。
有事とあらば、福利厚生として与えられた白銀の秘書官専用?=Dに乗り込み対空迎撃を行なう。
ニューワールドの運営そのものとも言える、重要な職務である。

吏族・法官・護民官・参謀、全ての資格を保有する事が求められる彼らは、当然多くが有資格者で構成される。
犬猫の区分を除いても、彼らは様々である。出身国、性別、経歴、地戸。

参謀団付きの絵師だった者もいれば、計算に優れた才能を持つ吏族もいる。
あまたの戦場を渡り歩いてきた者がいれば、このニューワールドが始めての戦場である者もいる。
彼らが出仕する目的も様々だろう。


しかし、それらは秘書官を歴任する上で問題ではない。
彼らにもっとも求められているのは、自分から仕事を探しそれをやり遂げる事である。
「自ら動く」ことこそが秘書官の本分であり、資質である。そしてそれは、秘書官だけに求められるものではない。


どこに行っても動く事の出来る資質を持ち、それを伸ばそうとしているからこそ。
彼らはニューワールドを動かす、秘書官足りえるのである。

This page is 秘書官アイドレスデザイン(時雨).