以下の文章をもって公共事業に提出させていただきます。





名称:・秘書官(職業4)
要点:・秘書官制服
周辺環境:・宰相府
→次のアイドレス:なし




そこ行く旦那にお嬢さん、ちょいとお暇を拝借させてくだせぇな。やつがれはしがない噺屋でさぁ。お偉いさんの堅い話から隣の家の夫婦喧嘩の発端までやつがれに語れねぇ話しはござぇません。とはいえ、語り手なんぞ聞き手がいなけりゃ川に零した墨の一滴いるかいないかわかりゃしないもの、幽霊よりも儚いもの。ゆえに哀れな男の戯言と思って一節きいてやっておくんなさいな……うん、そうそうそうこなくっちゃ。

思えば宇宙とかいてネットと読む世界から逃げ出して時間がどんなに降り積もったことでしょうか。宇宙を自由に泳いだ多くの藩国が地上におり、そこから様々にアイドレスを発展させていきやした。旦那のお国も色とりどりに咲き誇ったんじゃないですかい。様々と戦いを越えて危機を超えて、日刊誰かの危機、週刊世界の危機を匍匐前身に近く進んでいる間に現れたのがアイドレスの一つに秘書官でござい。戦のお偉いさん参謀から、すべての民の守り手たる護民官、世界の法に立つ法官、天から地から国の血液のごとく流れる吏族、この全てを身に着けないとなれないって言うとんでもない職だ。勿論最初から全員がそうであるわけでも無く、小さな若葉を咲かせた坊ちゃん嬢ちゃんが職につくこともあるそうだが、すぐに先輩方に追いつけ追い越せと階段を駆け抜けていくそうなんでさぁ。藩王様からなるお偉いさんはなれないそうですがね。お偉いさんにはおえらいさんのやらにゃいかんことがあるんでしょう。とにかくその秘書官ってのは皆そろいの秘書官制服をびしっと身につけて、足音も高く天領にある宰相府でお国の大事を管理したり、知らせを作ったり、情報を集めて藩の国々へと助言をのべたり、毎日毎日下から上がってくる申請なんかのチェックやその他書類と戯れたり、そうそう宰相様のお手伝いなんかも仕事に入るそうでございます。とにかく大変で大変で猫の手も犬の尻尾も借りたいそうなんだが、どうだい旦那ここは一つどーんと男気を見せて、手でも尻尾でも貸してやったら。え、もうとっくにやっているって?そりゃーごぶれいを、耳も尻尾もつやつやと、そのお服が秘書官制服で?いまから宰相府にお出かけですかい、あぁ、道を塞いで申し訳ない。ではいってらしてくださいまし、どーんと世界の一人分が肩にかかっておりやすからね。

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