■系統

  要点 周辺環境
東国人 東洋風の服装 東洋風の人材 黒い髪 四季 入り組んだ地形 稲作 紙と木で出来た家 火山
剣士   訓練場
       
宇宙軍 一部機械     宇宙船        
大剣士                

■設定文章(担当:曲直瀬りま)
【東国人】+【剣士】+【宇宙軍】+【大剣士】=【大剣豪】

 疾風吹きすさぶススキが原に立つ2つの影があった。
「今日こそ決着をつけるときが来た」
「うむ」
たちまち起こる剣劇の響き。ちゃんちゃんばらばら、ずんばったー。
すたたたたたたーっ。すばっ。ざざざっ。
きんきん、ちゅばんちゅばっ。
敵はオーマか人型戦車か。
その輝きは疾風怒濤。
FVBは武士(もののふ)の国である。そして大剣豪はその武士の国そのものを体現する存在なのだ。穏やかなること、春に舞い散る桜のごとく。明るきこと、夏に大輪で咲く向日葵のごとく。漆黒の闇の中でも曼珠沙華のごとく咲き誇り、そしていかなる苦境にあっても椿の花のごとく、最後の最後まで諦めはしない。
東洋風の鎧甲に身を包んだ出で立ちの各所から、一部機械化した身体のパーツが見え隠れするが、それらもすべて絶縁防水加工でコーティングが施されており、全領域・全天候型宙侍として虚空から緑の大地まで天上天下駆け抜けることを可能とした。
ひとたび戦地に立てば疾風怒濤。敵も味方も切り捨て御免と、すべてを血煙のうちになぎ払う大竜巻。竹藪であろうと、岩や熊笹で覆われた入り組んだ地形であろうと、紙と木で出来た伝統的な民家の中であろうと、1000人2000人と雑兵を一刀のもとに切り捨て、なおも戦車、城塞、I=D、人型戦車と、敵意を持って行く手に立ちふさがる者は何者であっても排除して突き進む。ビームは刀身で跳ね返し、飛び交うミサイルには高機動で接近して弾頭を一刀両断で断ち切っていく。宇宙空間であってもブースターを駆使して真空世界を大嵐のように荒れ狂う。それがFVB武者の神髄であり、それを体現したのが大剣士、大剣豪である。宇宙魔神と言われるのもむべなるかな。
しかし大剣豪は常に大嵐、噴火する大火山というわけではない。荒れ狂う嵐のときもあれば、一瞬の静寂から明鏡止水のときを得て突然に敵を切り裂くカマイタチとなるときもある。居合道もまた大剣豪の一面なのだ。
彼らは常に訓練を絶やさない。
道場で、屋外で、常に肉体を鍛錬し、技を磨き、また滝に打たれては心を研ぎ澄ませ、あるいは古今東西の兵法書に目を通しては戦さについて研鑽を怠らない。
それが大剣豪なのだ。

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