■系統
幻燈使 |
要点 |
周辺環境 |
東国人 |
東洋風の服装 |
東洋風の人材 |
黒い髪 |
四季 |
入り組んだ地形 |
稲作 |
紙と木で出来た家 |
火山 |
サイボーグ |
一部機械 |
機械化工房 |
理力使い |
長い杖 |
魔法陣 |
幻影使い |
指輪 |
シルクハット |
飛び交うハト |
■設定文章(担当:天河 宵)
花咲ける国でひょいと視線を流すと長い杖を持った人が目にはいる。四季を通じて花咲く街で、向日葵咲き乱れる畑で、稲穂満つカカシロイドが稲作に忙しい田んぼで、雪の積もる隠れ里でさえも、たっぷりと布を使った狩衣にシルクハットをちょこんと頭に乗せた青年や、魔法陣を封じた呪符の束を腰帯にぶら下げた女性などが黒髪をなびかせて杖と反対の手に分厚いメモ帳を持って歩き回っているのを見ることができるだろう。
そんな様相をした彼らは幻燈使と呼ばれている。
彼らは起伏の激しい入り組んだ地形をスタスタと歩き回り、ときには火山の上までその身一つで視察に行き、機械化したことでますます特化された感覚により、広い範囲を観察してメモ帳にさらさらと書き留める。緊急を要することが目にはいったならすぐさまそのメモはシルクハットから現れた鳩が咥えて藩王さくらつかさ様や参謀様のところへと飛んでいく。(ちなみにシルクハットを覗き込んでも普段は鳩は入っていない。FVB七不思議のひとつである)
鮮やかな桜色を身に纏い、右手になにやら不思議な指輪を嵌めた彼らは、米倉や酒蔵を見回って時に鼠(でっかいの)専用ネズミ捕りを仕掛けたり、紙と木でできているがゆえに燃えやすい長屋や民家の防火に注意をしつつ、扱う技術ゆえに危険な機械化工房に目を光らせて、国内のこまごました事務方を手伝ったりしている。彼らの前身である吏師の役目を僅かながら残しているからでもあるだろう。
戦闘においてもその神出鬼没っぷりはかわることなく、呪符をばら撒いて魔法陣を展開したかと思えば、それを囮にして相手の視覚を奪い自らは後退して遠距離から詠唱を叩き込む。遠距離にいるからと追いかければなぜか足元には落とし穴、穴のそこにはネズミ捕り(でっかい用)などが仕掛けられていたりもする茶目っ気もたっぷり持ち合わせているようである。
国中を歩き回り、大層人数の多く見える幻燈使であるが、実体として数えてみればその数は意外と好くない。こちらにいたかと思えば、あちらに現れ、国の北で目撃されたら一時間後は海で釣りをのぞいている。ぽんと肩を叩いたら幻燈使が呪符になって消えたなんて噂話もあちこちで聞かれるが、幻燈使たちは噂の真偽を笑って答えることはない。するりするりと幻の上を歩き、世に満ちる理を操って機械特化された感覚によりそれを処理する。
そして彼らは今日も、ひょいひょいと国中を回り、神出鬼没っぷりを発揮して何処から現れたか謎な鳩の群れを(勿論シルクハットから出たんだろうが)引き連れて歩いている。
■イラスト(担当:夜狗 樹)
※右手にはめている指輪に注目! これにもしかして秘密が・・・・・・。
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