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農業機械 農業機械 食糧生産地 作業者


■イラスト(担当:阿部火深&経乃重蔵&三梶大介)

 

■設定文章(担当:道化見習い&三梶大介

 

1.【カカシロイド】:農作業従事に専用設計された汎農自律制御二足歩行型機械作業員の総称

彼らは疲弊を知らない〜
重労働、そのくせ品質のためには繊細な気遣いと、代々受け継がれてきた知識を要するその崇高な職。
生命活動の基盤となる第一次生産者の補助として、あるいは主役として。彼らは働きつづける、匠の業と誇りを胸に宿し。

技術的にはFVBのサイバネティックを流用し、「神」とまで呼ばれる各種別生産者の頂点クラスの技術、知識を共有するロボット達。
身体は侍たちと比べると簡素化されメンテナンスフリーを実現している、その分使用する資源やエネルギーも極わずかで済む。
仕様的要求を満たさなくなった侍たち用のアクチェーターやらセンサー類も、分割やダウングレードの後再使用されているようだ。
何しろ「高出力での反復運動を要求する物だから痛みやすい上にデリケート、でも駄目だからって捨てる訳には参りません。」:技術者談
生体部分を持たない完全機械式である為に、維持もずっと楽だと技術者達にはかなり好評、各農家に4〜5台単位で存在するが大規模農産者になると一連隊規模だとか・・・・・・
人とほぼ同じ構造なので作業用の道具さえあればどのような農作業でも人のようにこなせる特徴がある。>蓮根収穫など・・・・・・


2.【農耕壱号】:農業機械界に革命を起こすために開発された耕耘機

ここでは、宇宙軍を持つ高い科学技術力と緑溢れる花と自然の楽園FVBが自信を持って、農業機械界に革命を起こすべくただただ最高の農業機械を作ることだけを目指し開発された耕耘機、農耕壱号を紹介しよう。

開発当初、コンセプトである「農業機械界に革命を」を達成すべく、カカシロイドと合体変形する案があったが、「合体することにいったいなんの意味があるんだ?」「意味なんて考えるな。感じるんだ」「無駄な機能をつけるな」「合体は漢のロマンッ!! 変形すればなお良しッ!!」「黙ってろッ!!」と開発室で白熱した議論が活発に行なわれた結果、この案は却下されいまの丸みを帯びたボディになったのだが、このボディ、妙に愛着が湧くというかどことなくカッコよさや可愛らしさに溢れており、なかなか評判を得ている。また、簡単操作で機械音痴な方でもニコニコ笑顔で作業でき、機動性の素晴らしさから一度作業を始めるとどこまでも耕さないと気がすまなくなるくらい病みつきになり、それが食糧生産地の拡大に繋がっているのである。

さてさて、そんな農耕壱号だが、すごい所はなにもそれだけではない。
本来、これだけ性能がいいとそれだけマイナス面があるというか、音がうるさいとか環境に悪影響与えるとかいろいろあると考えるが、そこは「農業機械界に革命を」をコンセプトに開発された農耕壱号、抜かりなんてあるわけがない。
各部品は全て再利用可能な物を使うことで、これからのリサイクル時代にいち早く対応しており(ご利用のみなさまはぜひぜひリサイクルにご協力ください)、さらにさらに、利用者が快適に利用できるよう、エンジンにはスターリングエンジンが搭載されている(開発当初はコンセプトである「農業機械界に革命を」を達成すべく、「NEPドライブ搭載しようぜ」「耕耘機に搭載してどーすんだッ!!」「N・E・P! N・E・P! 僕らの夢の機関NEP! 略してNEPたん♪」「黙ってろッ!!」と開発室で白熱した議論が活発に行なわれた結果、この案は却下された)。
さて、ではなぜスターリングエンジンが採用されたかというと、まず、何よりも音が静かで利用者を不快な気持ちにさせず、快適に作業できることが一点。次に、排気ガスがクリーンで自然環境への悪影響が低いためである。
そんな素晴らしいスターリングエンジンだが、搭載するまでの道程は長く険しいものであった。このエンジンは気体の熱膨張・熱収縮を利用するため、高出力を得ようとするにはどうしてもエンジンが大きくなってしまい、耕耘機に搭載することができなかったのだ。
開発チームはこれをなんとかするため日夜意見を交換し、時には口論になったりしたこともあった。だが、いくら意見を交換しても開発は一向に進展せず、睡眠時間もどんどん削られ、口論が殴り合いになり、殴りあった結果、両者共にまっしろに燃え尽きたり、ある者は三日ほど行方不明になったり、開発室から不気味な笑い声が響いたり・・・・・・、開発は困難を極めた。
だが、開発チームは諦めなかった。

「農業機械界に革命を」

この志を捨てることなく努力し続けた彼らは、ついにスターリングエンジンの小型化に成功し、農業機械「農耕壱号」は完成したのである。


3.まとめ

このふたつの農業機械が完成したお陰で、FVBの食糧事情は一変した。
地上にある天田(FVBでは地上と地下に水田があり、地上にある水田を天田と呼ぶ)では、これまで人力で行なわれてきた作業の大部分が開発された農業機械によって効率よく作業することが可能となり、それによって余った人力を手間がかかる繊細な作業に割り振ることでこれまでよりも良質な食料を生産することが可能となった。また同時に、余った人員を農地拡大に活用することで食糧生産地が拡大され、食糧の増産にも繋がっている。
いまやFVBの食糧倉庫には、いつなんどきなにがあっても対応可能な食料がしっかりと保存されているのである。

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