■系統:東国人>食糧生産地>食糧倉庫
FVB最後の砦 要点 周辺環境
食糧倉庫 食糧倉庫 備蓄されている食糧 ネズミ捕りのなにか

■設定文章(担当:栗田雷一)
豊かな自然を持つFVBでは、四季を通じて様々な幸が収穫される。その生産量は、藩国民が食べてゆくには十分な量があり種類も豊富であった。しかしながら、根源種族との戦闘で大量の食料が必要とされたため、食料増産が奨励された結果、藩国で消費する何倍もの食料が生産されることとなった。そして、そのため生産された食料を、備蓄できる設備が必要となり、広大な敷地を持つ最新式の食糧倉庫郡が建設された。
一口に食料といっても、生鮮物から加工食品まで実に様々な種類があり、最適な保存方法もそれぞれであるため、建設された倉庫は常温、冷蔵、冷凍が可能な物が多数揃っている。それら倉庫に共通していることは、倉庫内の環境保守のため、温度や湿度などの集中管理が専用のコンピュータと専門の管理部門により行われていることだ。
また、有事における物資の利用を考えて作られているため、建物は古い和風の蔵を思わせる外観をしているものの、そこいらのトーチカよりも頑丈に作られており、緊急時の回線や発電施設等も備えられている。
なお、広い敷地をカバーする不審者撃退用の設備や警備部隊も配備されているため、下手な基地よりも基地らしい雰囲気を醸し出しており、藩国内では冗談半分に「FVB最後の砦」と呼ばれている。
さて、この倉庫群は、先に書いた備蓄目的のほかに、管理運営費を捻出する目的で民間の業者に対して、倉庫の余剰スペースを食料品の一時保管場所として使用する権利を貸し出している。料金は、相場より少し割高であるが、最新設備を備えた倉庫とその管理体制が評判を呼び、順番待ちが出ている状態である。
ところで、出来たばかりのこの倉庫群だが、既に都市伝説のような噂話が発生している。曰く、「藩王様がおやつを取りに夜な夜な出没し、警備部隊やお城からの追っ手と壮絶なバトルを展開している」、「警備や管理の隙を突いて、何かが住み着いている」、「倉庫内は迷路のようになっており、一度迷い込むと生きて出られない」等々。
無論これらは無責任な噂であると、食料倉庫群の管理責任者は言下に否定している。だが、それでも深夜、敷地内から騒々しい音が聞こえたとか、屋根の上を複数の影が跳ねていたとか、敷地内で怪しげな人影を見かけた、という証言が上がっているため、近々お庭番や宙侍の訓練も兼ねて食糧倉庫群の検査が行われることとなっているという。
噂話はさておき、食料の増産体制が完成したFVBにとって、食料の備蓄を行える食糧倉庫郡は今後重要度を増していくこととなるであろう。
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■イラスト(担当:阿部火深)

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