〜 藩国漫遊記3 〜


−−−たけきの藩国編−−−
各藩国の会議室は、会議に参加していない人でも
会議中の様子がわかるような仕組みになっています。


「寂水さん、FVBの会議室の様子を見ていた、
たけきの藩国の人達の会議の様子を私が見ているという妙な事になっていますw」


と、技族の1人であるオカミチが笑いながら話しかけてきたのは
午後を少し回ったぐらいの事だった。


「あれ、そーなの?」
「えぇ、さっきまでのFVBの会議の記録を見てたみたいです」
「そっかー・・・じゃあ遊びに行ってくるよ」
「いやあの20分ぐらい前の話ですよ?」
「それぐらいならセーフ♪それじゃあ行ってきまーす」
「うわ本当に行った!?」
こうして寂水はその場のノリで次の国へと旅立った。


−たけきの藩国−


この国の特徴としては、国民が藩王にメロメロな所である。
ここでは藩王の事は姫と呼ばれており、
『剛性フレーム研究課・分室』という名の隠し部屋には
藩王にばれぬよう密かにファンクラブが結成されていたりする。


藩王ファンクラブ会員第一号さん(あえて名は伏せる)の
『もしポチ様と姫が同時にピンチになった時、
俺はどちらを助けに行くべきか・・・誰か教えてくれ』
との魂の呟きを見れば、この国の藩王がどれだけ愛されているか
わかってもらえる事でしょう。


あと、密かにソックスハンターがいますヨ?


さてさて、そういった事情はさっぱり知らぬまま
会議室へ突入する寂水さん。
基本的に事前調査やら藩国説明の確認は一切やってないようです。


「こんにちは〜、特に用事も無いのに遊びに来ました〜」


雑談中だったにも関わらず、
たけきの藩国のみなさんの反応は大変素早かった。


「ささこちらへもどうぞ」
「紅茶をお持ちしました」
「あいにく藩王はただいま留守にしております」
「いえいえ、本当にただ遊びに来ただけですからお気になさらず」


こういう新人さんいらっしゃいな空気は何度味わっても良いものですね。


そんな中で
「藩王様呼ぼうか?」と気をきかせる人。
「姫は今勉強中だ!」と藩王を気遣う人
「こんにちは〜」と噂されてやってくる人(藩王本人が来場)


いろんな意味で大変にぎやかな国です。


「コイツが今さっき姫を呼ぼうって言ってマシタ〜」
「虚偽の報告をするな!」
「・・・ソックスの匂いがする・・・」


なんだろう、この居心地のいい空間は。


−○時間後−


さすがに時間も時間なのでほとんどの人が就寝のために家路についた頃、
会議室は大変な事になっていました。


「寂水さん、クビになったらウチにおいでよ〜」
「じゃあ、先に首だけでも  胴体 顔=====首 (発射)」
「わー生首だ〜」
「ロケット生首の称号をあげようw」
「ひゃっほぅ♪」


そう、ツッコミ役が不在の今、ここにいる全ての人達は
脳の色々アレな部分を解放していたのです。
ボケてボケてボケ続ける混沌とした世界。
ここでは常識こそ非常識であり、非日常こそ日常。
そんな混沌とした世界に飛び込んで来た勇者がいました。
ジンジャーという名前の新入国者さんです。


「こんにちは〜、楽しそうなんでつい入っちゃいました。
 ちょっと聞きたい事があるんですけど〜」


さすがに多少は正気を取り戻して新人対応を開始する
たけきの藩国の面々+FVBの吏族。


「なんかBBSに新規投稿ができないみたいなんです」
「セキュリティレベルが高すぎるんじゃ?」
「試しに今セキュリティレベル最高で投稿してみましたけど投稿できましたよ?」
「なんか、気づいたら他国の人に手伝ってもらってるw」
「他国の私があんまりやると荒らしっぽくなるのでこれ以上は
 マズイかと思いますがw」
(BBS告知・連絡用no207の削除履歴はこの時のものです。)


結局原因はわからなかったものの、
投稿できる人に代筆してもらうという事で落ち着きました。


ふぅよかったよかったと思ってふと時計を確認すると、
既に夜中の2時を過ぎていました。
脳のリミッターを解除すると時間の感じ方までおかしくなるのでしょう。


イカン終電逃した!?と一瞬不安になったものの
そこはまぁアイドレスですから、なんとでもなります。(たぶん)


「それでは今日はどうもお世話になりました〜。また来ますね☆」
と、床で転げまわって乱れた服装を直しながらお辞儀をし、
またきてね〜との声を背に会議室を後にしました。


−翌日のFVB会議室にて私の発言の一部を抜粋−


「たけきの藩国でロケット生首の称号をもらってきました〜☆」


どうやらまだリミッター解除の影響が残っていたようです。


次回 詩歌藩国編へつづく

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