○吏族+理力使い【吏師

○修正


◎服装

 狩衣(かりぎぬ)に狩袴(かりばかま)、頭には烏帽子をかぶる。
季節に合わせて色の違う狩衣や狩袴を着たりする。理力使いの証として錫杖を持っている。

◎仕事

 普段は宮廷に仕えており、藩国の収入と支出の計算や生産可能、及び保有しているアイドレスの詳細表や戦闘後の損害計算など、その仕事は多岐にわたる。また、アイドレス事務局(尚書省)に出仕して新たなアイドレスを申請したりもする。さらに戦闘時などの非常時には、優秀な理力使いとして戦闘の補助をしたりもする。ちなみに戦闘に参加する時は、動きにくい烏帽子などは外してもかまわないことになっている。


◎政庁

 この藩国の一般住宅と同じように、木と紙を使って造られており、屋根の上部は正面から見て前後二方向に勾配を取り、下部においては四方へ勾配を取るような入母屋造(いりもやづくり)と呼ばれる建築様式である。建具には蔀戸(しとみど)や襖などが使われている。政庁の中では藩王や吏族たちが忙しく働いている。しかし、よく藩王自らが「ハンコ押しが疲れた〜」等の理由により政庁を抜け出てしまうため、そのたびに雑務が滞ってしまい地戸一同藩王を探すために駆け回っている。藩王捜索によって遅れた仕事は優秀な吏族たちのおかげでなんとか無事にすんでいる。が、この吏族たちが優秀すぎるためか藩王に「少しくらい抜けても大丈夫」と思われているふしがある。そのため藩王の抜け出し癖はおさまらず、最近では藩王が捕まるまでの時間が賭けの対象となっているらしい。


◎魔法陣

 理力を制御するために必要な魔法陣。この魔法陣は呪符に描かれており、普段から懐に複数枚所持している。戦闘に参加する際には大量の呪符を作成し使用する。また、どれだけ多くの呪符を持っていても指の感触だけで呪符の枚数を数えられ、必要枚数分だけ取り出すことができるよう訓練されている。さらに、呪符を大量に使用・配置する事で巨大な魔法陣を形成させ、より大きな力も行使可能である。

☆評価
(技無し)
体格-1・筋力-2・耐久力-1・外見0・敏捷-1・器用+3・感覚+2・知識+2・幸運0
(技込)
体格-1・筋力-2・耐久力-1・外見0・敏捷-1・器用+4・感覚+2・知識+2・幸運0

技:織姫の指

【説明】(器用+1)
これは使用することにより呪符の使用速度を跳ね上げる技である。(速度比約1.5倍程度)
藩王の執政を助ける吏師にとって紙をめくることは毎日の日課であり、鍛えられた指先は逃げ出した藩王を捕らえる為の細かなトラップ設置から、戦闘の際の呪符の扱いまでをカヴァーする。この優れた指先があればこそ、いかなる場所であろうとも、彼らは片手に錫杖を、もう片方に魔法陣を封じた呪符を掴み、必要な枚数だけを取り出して時に巨大な魔法陣を展開し、時に針の穴を通すような繊細な理力を操ることができるのである。

○剣士+サイボーグ【機甲侍】

○修正版

 サイボーグ剣士、それは精鋭と称される剣士の中でも志願者のみがなることを許される職であり、我が国では「機甲侍」と呼ばれている。

 専用の鎧を装備した様は絵巻物から出てきた東方の鎧武者といったいでたちであり、その姿に憧れる者も多い。しかし、自らの体の一部あるいは殆どを機械で置き換えることで、強力な力を得る代わりに、普通の人としての生活を諦めるのであるから、生半可な覚悟で志願することはできない。無論、戦場や訓練以外の一般生活で支障をきたさない様、パワーを落としたり外見からそれとわからないようなパーツが提供されてはいるものの、やはり機械である以上、日々のメンテナンスを欠かすことは出来ず、不便を強いられる事となっている。
 近接戦に特化している彼ら(彼女ら)の戦術は、一般的に理力使い等の火力支援を受けつつ、その耐久力や装甲の硬さを生かして敵の戦線に切り込み、多少の反撃を物ともせずに粉砕するものであるが、FVBのそれはサイボーグ剣士同士のデータリンクによる連携を生かした多方面からの同時攻撃を得意とする。このような戦法を取るため、常に最前線に配置される彼ら(彼女ら)ではあるが、「我等は勝利の剣にして守護の盾、故に先陣を切ることこそ我らが誉、殿に立つことこそ我らが誇り」(言葉どおり撤退時に、彼らは敵の足止めを行う殿に立つ)と意に返さないほど士気が高い。そんな彼らではあるが、弱点が無いわけではない。まず、ベストコンディションを保つため、常に整備を行う必要があり消耗品も多いため、補給や整備が滞ると戦闘能力が落ちてしまうこと。
 近接戦特化であるため、火力支援が無い状況では満足に戦うことが出来ないまま、全滅しかねないことである。
 上記の弱点を差し引いたとしても、やはり彼ら(彼女ら)は戦場における切り札であり、頼もしい戦友であるのは間違いないであろう。

☆評価
(技無し)
体格+2・筋力+2・耐久力+2・外見-2・敏捷-1・器用-1・感覚+2・知識-1・幸運-1
(技込)
体格+2・筋力+2・耐久力+2・外見-2・敏捷-1・器用-1・感覚+3・知識-1・幸運-1

技:「天眼」
【説明】(感覚+1)
 この技は心を澄まし、冷静を保つことによって感覚を増強する技である。
機甲侍はデータリンクで入ってくる情報や自分のセンサーで捕らえた情報を総合的に分析することによって周囲の状況を感知・把握することができるが、この技を使うことにより、あたかも天から見下ろしているかのように更に詳しく、周囲の状況を感知・把握することができる。(通常比1.5倍程度)

○犬士+忍者【犬忍者】

○修正版

 彼(もしくは彼女)の姿をはっきりと捉えたものはいない。
もしかしたら、そのマフラーの下には,自分の良く知る友人の顔があったりするのかもしれないが、彼等「犬忍者」は長いマフラーで顔を隠し,そのちょこりと出た犬耳をぴくぴくと動かしては,闇の中をかけていく。
(その色は個人の好き好きらしいが確かめたものはいない)

 ひとたび目標を定めれば、その耳と鼻は犬よりも鋭い嗅覚で目標の足跡をぴったりと追っていく。何処まで行っても彼等は追ってくるだろう。それが野山であっても人里であっても関係なく、部屋の中であろうと、彼等の身軽さと器用さ、鋭い感覚を持ってしては野原に立っているのと変わらない。

 逃げることを諦めて相対しようとするなら、彼等は瞬時に攻撃へと転じる。細い体の何処にしまいこんでいるのか、次々と手裏剣や小刀、果ては小型の爆薬なんて物を取り出して。その身体は重さを感じさせぬほどに軽く宙を舞い、戦っていてなおその姿を捉えるのは困難なほどに気配は薄い。また、その鋭い感覚を一時的に閉じることで、閃光弾などの被害を防ぐことを行なうことも出来る。
 森で彼等の相手をするのは不幸以外の何者でもない。彼等にとって森という場所は地上から空中までを自由に使って戦える自陣とも言える場所だからである。

 森が彼等のテリトリーだからといって、人里へと誘い出せばよいかといえばそうはいかない。長いマフラーの下に隠された顔を誰が知るだろう。
彼等は姿を知られぬことを逆手に取り、平凡な姿を装って目標へと近づきさりげない仕草で目標を確保する。それは刃であるかも知れぬし、必要とする情報を奪うことか、彼等が住む森の恵である毒薬であるかもしれない。彼等は知識等とは別に、己の感覚を持って、何が毒であるか何が薬であるかを身体へと叩き込んでいる。故に彼らが毒でやられることはない。

 彼等は必要なことを必要な分だけ行う感覚に長けている。殺しすぎず生かしすぎず、必要なものを必要な分だけ。情報も人も手に入れたら、彼等は又森に抱かれた隠れ里へと帰還する。

 この花咲く国を守る為に。

☆評価
(技無し)
体格-1・筋力-1・耐久力0・外見0・敏捷+1・器用+1・感覚+3・知識-1・幸運0
(技込)
体格-1・筋力-1・耐久力0・外見0・敏捷+1・器用+1・感覚+4・知識-1・幸運0

技:「聴」 (感覚+1)
【説明】 説明しよう!
 この技は毛を逆立てて精神を集中することにより、しっぽや耳など、全身を活性化させ聴覚だけでなく視覚、嗅覚、触覚、味覚といった五感全体を拡大するのである。
これによって可聴周波数・音源の方向の探査能力を拡大させ、これと同時に微量な空気の流れや、湿度、人の温度などを感知することができるのである。
 偵察捜索行動などで使用すると感覚値+1の修正値を得ることが可能だ!(
それでも通常比1.5倍程度)

○東国人+犬士+忍者+バトルメード 【お庭番】




○修正版


【設定文章】

 帝国の名高いバトルメードがこの花咲く国にも存在しているというのは、意外なことに知られていない。彼女(もしくは彼女をまとう彼)はいささか知れ渡ったバトルメードとは違う、この国特有の姿をしているからかもしれない。
そもそもは藩王のお忍びが始まりだった。藩王は優れた犬忍でありその五感の鋭さは群を抜き、身の軽さはやすやすと見張り兼護衛であった吏師や機甲侍の目をかいくぐった。探索へと向かう犬忍とて追いつけるときと追いつけないときがある。それが何度も繰り返され、ついにはワイヤーロープ並の理性をもつ吏師がぷっつりといってしまった。「今の犬忍で追いつけないのなら」と、この国に昔存在し今もなおぽち王女の親衛隊と名高いバトルメードを復活させたのである。

 犬忍の中から適応者及び立候補者が選ばれ彼女たちはBMとしての厳しい訓練を経ることでついには藩王の捕獲を担う事の出来る存在になった。

 彼女たちは普段腰元仕様のメイドとして薄暗い青色の着物にきりりと朱色の帯を締め、その上から真っ白な割烹着を着て藩王の側仕えをしている。綺麗にまとめられた髪は涼しげで、常にぴんと背筋を伸ばした彼女らは、艶やかな尻尾と耳を楽しげにゆらし微笑みすらを浮べ広い城内を掃き清め、磨き清め(彼女達が磨く床はぴかぴかであり、ある意味侵入者撃退装置になっていたりもする)、外からの進入に対しての罠を見回り、仕事をしている吏師たちや藩王に差し入れをし、ついでのように仕事部屋の内側に対する罠を仕掛けて回る。罠に誰か引っかかっているのを見回るのが起床後、昼食前夕食前、就寝前の日課である。
 彼女達は生まれつき動物的な直感に優れ、それを更に肉体的な素養と組み合わせ訓練することで圧倒的な瞬発力を手に入れている。又、普段の仕事の中で培われた細やかな観察力をその瞬発力と組み合わせることで戦場で対峙する相手の動きを読むことすら可能にしている。藩王捕獲に走り出す彼女たちは動きにくいはずの着物の裾さえ翻すこと無く、けれどそのスピードは機甲侍でも追いつくことはできない。(万分の一で裾がめくれた場合、それを見たものはその場から全力で逃げるべきである。彼女達にとって着物の下に着込んだ忍服を見られるのは恥ずべきことなのである)

 そうやって日々鍛えられた能力は普段の藩王捕獲にも余すところ無く活用されており、最近は勝率も上がってきたようである。

 鼻歌混じりに庭を掃除し手入れをする姿はどこかほっとするような風景であるが、華美ではない程度に髪に飾られた簪を抜けばそれは手裏剣となり、戦場に立てばその軽い袖の中からどうやって仕舞いこんでいるのか脅威の収納術か、次々と四方手裏剣に始まり小型爆薬までをカヴァーする様々な暗器を取り出して見せる。また、彼女達が持ち歩いている箒も平時の時はただの箒としてしか見えないが、戦場では頼もしい武器となる箒型銃である。普段は銃口付近にカバーと取り外し可能な穂で銃底を覆い箒として使われ、基本的には銃本体内部の蓄電池で稼動するが、予備の弾倉を袖の中に仕込んでいる。どの程度携帯しているかは機密事項だが、目撃者によれば「あらあら」という間に湯水のごとく湧いて出たという。

 それでゴミ集めていいんですか?という問いに彼女達は朗らかに笑う。
 私達の役目は、この国を美しいままに守ることであるのですから、と。


☆イラスト説明
【宮殿】木と紙で出来た宮殿(城)と【湯屋】権威の象徴でもある離れの湯屋。
(この国ではお風呂は公共の湯屋が基本。)

【メード】和風めーどはよい。(藩王のつぶやき)

☆評価
【バトルメード単体】体格0・筋力0・耐久力0・外見+1・敏捷0・器用-1・感覚+2・知識-1・幸運+1
【お庭番】体格-1・筋力-1・耐久力0・外見+1・敏捷+1・器用+0・感覚+5・知識-2・幸運+1

○東国人+サイボーグ+剣士+宇宙軍 【宙侍】



○修正版



【設定文章】

 元々、宇宙を主な活動の場としていたFVBには宇宙軍があった。しかし、根源種族に建国の地を追われる際に、藩国国民の脱出のために大きな損害を受けた宇宙軍は消滅してしまった。以来、藩国国民の中には宇宙軍の再建を望む声があったものの、新たな地での祖国再建が優先であり、余裕も無いことから棚上げされていた。やがて、祖国再建が完了し冒険や経済活動で得られた資源によって国力に余裕が出てきたため、ようやく宇宙軍の再建が実行に移されることとなった。

 宇宙軍の中核を成すのは、機甲侍達である。サイボーグである彼らは、もとから宇宙での戦闘行為に関する訓練を受けており、体の主な部分を機械化されているため、簡単な補助装備(ワイヤーガン、個人用スラスター等)をつけることで、宇宙空間で問題となる真空や、0Gを物ともせず行動することが出来る。なお、機甲侍の技である天眼(感覚+1)は、本来探知範囲の広くなる宇宙で活動する際に使用するものである。余談ではあるが区別するために、機甲侍のうち宇宙軍に属しているものを宙侍(ソラザムライ)と呼び、それ以外を地侍(ジザムライ)と呼ぶ場合がある。

 さて、剣士でもある彼らの戦い方でもっとも威力を発揮するのはやはり接近戦であり、相手の宇宙船に乗り付けての接舷斬り込みである。
戦法として基本となるものは、ECMによるジャミングやおとりを使ってのかく乱で、敵が気を取られている間に、機甲侍を満載した強襲揚陸艦艇郡が、大加速で目標の敵艦(旗艦・指揮艦艇)に突撃を敢行し、内部に乗り込んで指揮系統を制圧するというものである。敵の撹乱の際には、障害物の多い宙域に誘い込むなどの予備作戦が行われることも多い。

 戦術案としては、機甲侍そのものにロケットブースターを装着して大加速で打ち出し、攻撃目標に対する一撃離脱攻撃を行う等といった案も提出されているが、「そういうことは、RBやWD、I=Dでやってくれ」という至極真っ当な意見の前に実現していない。

 宇宙軍の大きな役割には、宇宙での戦闘での他に、地上兵力や物資の輸送、地上での橋頭堡を築くというものがある。宇宙から地上への強襲揚陸の戦術については2つあり、一つは宇宙戦闘と同じく強襲揚陸艦艇で、敵前上陸と制圧を行う方法、もう一つは大気圏突入カプセルに詰めて、軌道上より降下させる方法である。こちらに関しては作戦目的、規模、期間などにより使い分けがされている。

 再建のなった宇宙軍であるが、帝国や藩国を取り巻く状況は流動的であり、いつ出動の機会が巡ってきてもおかしくない状態である。彼らが投入される先は最前線となるだろうが、それは今までと何ら変わるところは無い。

 彼らはいつ如何なる時でも、勝利の剣であり守護の盾であるのだから。

☆イラスト説明
【機械侍(宙侍・地侍)】体の一部が機械化されている。

【宇宙船】
 納品されたばかりの頃の宇宙船『ゴーストドッグ』。
 リフトエンジンなどついてないので垂直離陸機能はないが、代わりに第一宇宙速度を簡単に出す大推力でゼロ距離陸が可能である。
着陸には滑走路が必用となるが、この国には空港も滑走路もない、よって着陸時は火山のふもとの街道に軟着陸する事になっている。
主な兵装は前述スペックと代わりがないが、レーザー砲は電子発振式(アレイドLEDレーザー)に換装されている。これにより従来より短時間での冷却及び発信源交換が可能となり、戦闘力が上がっている。この新天地に移ってから変更された点は艦載機関連の施設が排除され娯楽施設や訓練所、機械化工房、弾薬庫、兵装用ジェネレーターなどに置換され、一通りの施設が配置されている。

【宇宙船の図面】
アントノフを髣髴とさせる主ランディングギアのタイヤ直径は、4Mに達する巨大なものである。

【船内訓練場】オウサマお手製の訓示です。

☆評価
【宇宙軍単体】体格+1・筋力+1・耐久力+1・外見0・敏捷-1・器用0・感覚+1・知識0・幸運-1
【宙侍】体格+3・筋力+3・耐久力+3・外見-2・敏捷-2・器用-1・感覚+3・知識-1・幸運-2

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