○藩王日記80107002




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金がないー!
私、お金がなくて暴れるかもしれない
にゃんにゃん共和国の女性藩王とわんわん帝國の女性藩王の言葉 80107002


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確かにお金はなかった。



建国したときに拝領した準備金10億わんわん。

それと合併特例の5+1億わんわん。




これを元手に少しでも増やそうと思い、冒険へ送り出す。

確実に成功しないと増えないので安全策を採っての大成功連発。

途中で建国時の賞金なども国民から提供してもらって何とか4回送り出した。

資源・燃料は増えたがお金は増えなかった。(でも黄金風呂はいい感じ。)

それでも4回行って現在の資金状況は+7億わんわん。(80107002現在)

まぁ、いい方では無かろうかとおもい、旅の記録や国内の様子を文族に文章化を依頼し、資金を増やそうとはしている。(あとツールも)



−−早く交易始めないと厳しいなぁ。−−

普段は遊んでばかりいるようなオウサマでも実はよく考えている。(と本人は思っている)

国内を駆け(逃げ)回っては民の生活・生産状況と治安の視察(ついでに娯楽のネタ提供)、山に入っては環境の変化の観察と状況確認。(ついでに芋の出来具合も)



−−もうすこし。もう少し。−−



そして今日、憂慮していた状態が現実となってしまった。




『戦闘動員開始。各藩国は速やかに資金10億と燃料10万tを提出せよ』

ぷぎゃ。



確かに敵が出ただのなんやのという情報は伝わってきている。

急がねば。


燃料は何とかなるが、資金繰りが追いつかない。


−りま:燃料は倍の価値があるわけで……現金4億、燃料13万トンでなんとかなるかな
−さくらつかさ@FVB王:お金のかわりに燃料はなしだそうです。



現状で確保できるとしたら娯楽提供でしかない。(もしくは便利ツール)

「各国民へ通達。娯楽提供を増やせ。一つでも多くを提供し、少しでも多く資金を回収するのだ。」

まぁ実際は、すでに文族の方へ依頼をしていたから、背中を押して急かしただけかもしれない。(みんなごめん)



そんなこんなでごそごそと会議を続けているうちに、宰相から新たなるお触れがきた。


『新型I=Dと武器・トラックのデザインコンペ(任意)』

チャンスは一つでも多い方がよいに決まっている。
早速、手の空いているものは参加せよと動員をかけ、さて、自分もやるかと落ち着いてみるとさらに追加。




『各国の現状を記して報告せよ(任意)』

現状はせっぱ詰まっていて、犬の手も借りたいぐらいです。はい。(涙)






さくらつかさ記す。



○吏師支倉玲から見た戦争準備状況



『緊急会議』

その日、緊急会議が招集された。
あまりにも急な招集であったため、出席率が3分の2という状況だった。

皆が集まった会議では藩王様により、
「まずはこの前の油田掘りと温泉掘りの報告書についてじゃが・・・」
という現状把握から始まった。
これに答えたのは、文族である曲直瀬と道化見習いである。
「温泉掘りについての報告書はできております。」
「油田掘りの報告書は現在製作中です。今日の夜には提出できます。」
この答えに頷きを返し、
「ならそれについては問題ないようじゃな。では本題に入るとするかの」
その言葉に皆の真剣さが増した。
「皆も知っての通り根元種族の兵器に対抗するために、宰相府より戦時動員令が出された。
それにより、戦費として我が藩国も10億わんわんと燃料10万tを提出しなければならん」
「燃料ならばこの前掘り当てた油田でなんとかなりますが・・・」
幹部たちが苦しげにそう云うと藩王も、
「それについては分かっておる。問題は10億わんわんの方じゃ」
「現在では6億が限界、それ以上出せば経済が立ち行かなくなり我が藩国は崩壊する」
「金じゃ、金がまったく足りん。そこで・・・」
皆の緊張がピークに達する。
「国内の全ての予算配分を再度計算しなおし、無駄をすべて排除して金を捻出するのじゃ」
その言葉に皆の目が見開かれ、
「む、無茶です!それだけではとても4億もの余剰金は出てきません!」
と叫ぶ中、
「やるのじゃ!それでも足りない分は2日以内に稼ぐのじゃ」
それこそ無茶だ、と誰もが思ったがやるしかないことは皆が承知していた。
「それと、宰相府より新型I=Dの仕様が発布された。設計したいものは明日21:30までに設計図を提出するように」
その言葉に対する反応は同時進行では無理だと思う者と俄然やる気になる者の二つに分かれた。
そんな中一人の吏族が、
「そろそろ尚書省に出仕しなければならないと思うので、私は今回会議に出席できていない者と共に通常の仕事を片付けておこうと思いますが他に何かすることはありますか?」
と聞くと、
「ふむ、では踊ってみてくれぬか?」
「踊りですか?分かりました」
といきなり舞を踊りだした。
(なぜ踊り?)という疑問の目を向けられる中、その吏族は1分ほど華麗に舞った。
「さて、踊りを見て少しは緊張がほぐれたであろう。緊張しておると良い考えが浮かばぬものだからな」
踊りが終わった後の藩王の言葉に、皆も納得したが(別に踊りでなくてもよかったのでは?)という疑問は拭えなかった。皆がそんなことを考えていた中藩王により、
「それでは皆仕事にかかれ。よいか!なんとしても2日以内に4億の金を稼ぐのじゃ!」
との号令がかかり、皆がいっせいに動き出した。
そう些細な疑問などどうでもいいのだ。なにせ時間がない。やることはいっぱいあるのだから・・・







支倉玲記す

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